どうして？かにを茹でると赤くなる理由は？

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茹でると赤く変色するのは「アスタキサンチン」によるもの

子供頃「なんで赤くなるの？」と思ったことはないでしょうか？大人に聞いても「そりゃ～カニだから」みたいな曖昧な答えで終わってしまった人も多いのでないでしょうか。そんな子供の頃からの疑問を解決し、今度は子供たちにも教えてあげましょう！

さて本題です。
茹でた（加熱した）カニが赤いのは、「アスタキサンチン」という赤い色素成分によるものです。加熱する前のカニの色は、「アスタキサンチン」とタンパク質が結合した状態により茶褐色ですが、熱を加えることで、「アスタキサンチン」がタンパク質と分離生成され、鮮やかな赤色に変色するのです。

女性の方でしたら、「アスタキサンチン」という成分をどこかで聞いたり見たりしたことがあるのではないでしょうか？実はこの「アスタキサンチン」には、さまざまなパワーがあることから美容や健康など幅広い分野で利用されているのです。
では「アスタキサンチン」がどういったものか見ていきましょう！

アスタキサンチンとは

アスタキサンチンは、カニやエビに含まれているカロテノイドという成分の一種であり、自然界ではどこにでも存在している天然の赤い色素です。
「アスタキサンチン」は、動物の体内では作り出すことは出来ないので、外部から取り込むことになります。まず「アスタキサンチン」を作り出す非常に小さな藻の一種であるヘマトコッカスをプランクトンが食べ、そのプランクトンをカニやエビが食べるといった食物連鎖により、動物の体内に取り込まれていきます。

また「アスタキサンチン」は、老化の原因である活性酸素を除去する「抗酸化作用」を持っており、美容や医療業界から非常に注目されている成分でもあります。

美容成分として使われるアスタキサンチン

抗酸化作用の働きを持つ「アスタキサンチン」が注目されている理由は、「活性酸素を除去する力」が強いからです。
では、「活性酸素を除去する力」が強いと、どんな効果が期待できるのでしょうか？
美容分野においては、アスタキサンチンを肌に塗ると「シミやシワの原因を抑制し肌をきれいに保つことができる」という効果です。

さっそく、そのメカニズムをみていきましょう！
日光を浴びることで肌が黒くなるのは、メラニン色素が生成された結果だということはご存知だと思います。紫外線を浴びた肌では、活性酸素が発生すると同時に炎症物質が生まれることで、肌を守るメラニン色素が生成されます。
また活性酸素の発生により、肌細胞はどんどん酸化され、肌が老化していきます。老化により新陳代謝が衰え、メラニン色素（黒ずみ）が沈着しシミとなってしまうのです。

そこで「アスタキサンチン」の出番となるわけです。
「アスタキサンチン」を肌に塗ることで、シミの原因となる活性酸素を取り除き、さらに肌細胞の老化やメラニンの生成が抑制されることによって、きれいな肌を保つことができるのです。

以上の効果により、「アスタキサンチン」は美容成分として注目されおり、いろいろな化粧品や美容用品で有効成分として使われています。