ズワイガニの解禁日はいつ?その他の規制はあるの?

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省令で決められているズワイガニの解禁日

ズワイガニ漁は、過去の乱獲が原因で激減したこともあり、資源を保護するために省令などで期間が定められています。(※省令:特定大臣許可漁業等の取締りに関する省令)

日本におけるズワイガニ漁の解禁日は海域ごとに決められており、
①新潟県よりも北の海域では10月1日
②富山県よりも西の海域では11月6日
となっています。
ちなみに省令では、解禁日(漁期)を設けるだけでなく、漁獲量や固体の大きさなども厳しく規制されているのです。

解禁日と期間(漁期)

ズワイガニ漁の漁期(漁ができる期間)を見てみましょう。
解禁日と同様に、海域ごとに漁期も決められており、しかも、富山県より西の海域では、カニのオスメスの違いによる漁期が設定されています。2つの海域の漁期を表にしてみました。

新潟県より北の海域 10月1日~5月31日(オスメスとも)
富山県より西の海域 オスガニは11月6日~翌年3月20日(メスガニは11月6日~翌年1月10日)

漁期外で獲れてしまったカニはどうするの?

アカガレイの漁場とズワイガニの漁場が同じなため、カレイ漁を行うとズワイガニが混じることもあります。
そんな場合は、たまたま網に入ったからOKとするのでしょうか?
いいえ、日本の漁船での捕獲は固く禁じられていますので、ただちに海に放流しています。
しかし、水温の低い海底から引き揚げられたカニは、急激な温度変化により放流しても死んでしまうことが多いのです。

このように省令に基づいてズワイガニ漁を規制しているのですが、 若いカニやメスカニについては、各県の協定により自主規制をしています。

若ガニ&メスガニの自主規制

若いズワイガニのオスは「水ガニ」や「ズボガニ」と呼ばれており、資源保護のために、漁期を短縮したり、大きさを制限するなど自主規制している県もあります。 省令で獲ることのできる「水ガニ」の大きさは、甲羅の幅が9cm以上としているのに対して、京都府では自主的に10cm以上と厳しくしています。

また、メスガニの場合には、大きさの制限はないのですが、省令では腹部に卵を抱えた親ガニは獲っても良いとしているのですが、自主規制では、腹部に卵(外仔)を持ち、その卵が茶黒色や黒紫色となっている親ガニだけとしています。 (※黒色の卵は、成長が進んでいる状態です。)

メスガニの呼び名

メスガニは腹部の卵(外仔)の色で呼び名が変わり、茶黒色や黒紫色だと「クロコ」と呼び、オレンジ色や赤色だと「アカコ」と呼んでいます。この「アカコ」は、自主規制では獲ることができません。

このような規制があるからこそ、これから先も美味しいカニが食べられるのですね!

タグ付きカニはお墨付きの美味しさ!

省令や自主規制に基づいて捕獲されたズワイガニは、サイズや足の折れ、脱皮後の期間などの基準で選別され、美味しいカニである条件をクリアしたものにはタグが取り付けられています。
タグの色によって「水揚げされた漁港」が分かるようになっており、「カニの呼び名」や「漁船名」などが記載されています。見かけた時は「うまいカニ」だと思って下さいね!

もともとは、国産のズワイガニと外国産とを区別できるようにタグを付けていたんですが、最近では「ブランド化」といった意味合いが大きくなっています。 (※ただし、タグなしのカニがすべて外国産というわけではありません。)
詳しくは⇒ズワイガニの呼び方とタグの色

解禁日のイベント

ズワイガニ漁の解禁日(11月6日)にはイベントを行う漁港もあります。 全国的に有名なのが香住・柴山港での「かすみ松葉がにまつり」です。 ニュースでも取り上げられ、毎年多くの人が初もののカニを求めて集まり賑わっています。
また、城崎温泉の温泉寺薬師堂では、豊漁と安全を願い「かにの豊漁祈願祭」が行われます。 この温泉寺の大師山頂には「かに塚」があるので、カニへの感謝の気持ちを込めて、手を合わせに行くもの良いかもしれませんね。
どちらも温泉地なので、カニと温泉を堪能してみてはいかがでしょう!

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